素晴らしき仲間たちの大学〜私の野心〜 |
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□自分のテイスト、そして時代の流れにフィットした大学をつくってみたい。
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□私の散歩コース、青山に、国連大学があります。青山の一等地に近代的な建築物。でも、いつも人は疎らで、シーンとしています。
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□この国連大学。ウ・タント事務総長時代(1969年)の国連で、彼の提案に、当時の佐藤栄作首相が賛同し、異例の早さで、それも日本政府主導で設立されたものだそうです(1992年完成)。国連16機関のうち、ナイロビにある国連環境計画(UNEP)を除いて、非欧米都市で初めての本部が置かれたわけです。また、日本政府は創立基金のほとんどにあたる1億ドルを拠出し、この本部も無償で設置。アジアを中心とした途上国世界の若者が集う学問の殿堂になるはずでした。
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□しかし、欧米の大学の猛反発で、高校を卒業しただけでは入学できない、すなわち『大学ではない大学』が登場してしまったわけです。そこで、同大学には、学生はいませんし、キャンパスもありません。
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□また、フェローシップ制度、すなわち国際的な研究・研修ネットワークで研究を兼ねた研修に従事する途上国の若手研究者や専門家(国連大学フェロー)を主たる対象とする制度があるんですけど、これも直接本人からの申請は受け付けてくれません。
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□さらに、頭脳流出を防ぐ意味で、研修終了後はかならず所属機関へ戻ることが条件とされています。
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□このように、とてもオープン?で、おもしろい?国連大学?なんですけど、その研究活動の5領域と言われるものは素晴らしいと思います。
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□それだけに、こんなに機能している?大学が残念でなりません。
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□以上のことは、あくまで私個人の考えなので、客観性に乏しいとは思います。しかし、年齢も地域も問わない、時代の流れにフィットした国際大学という構想・野心は、今後もずっと持ち続けていきたい。私には、大層な資金はありませんが、とりあえずネット上なら野心を実現できそうです。
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素晴らしき国連大学の研究活動の5領域 |
◆1◆普遍的価値と地球的責任 |
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□世界が大きく変化する中で、文化や民族の違いに根ざした紛争が頻発したり、ヒトと他の生物との共生関係が失われる危険が増しています。
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□いずれも、価値と責任の相剋といえます。地球社会の平和なガバナンス(社会運営)の実現には、対立のわずかな微候も見逃さずに、ただちに警鐘を打ち鳴らす「早期警報」システムの早急な確立が求められています。
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◆2◆世界経済と開発 |
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□国や地域間の経済的相互依存の関係が複雑化する中にあって、多くの国が累積債務や経済不安に悩んでいます。
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□最近は環境問題も経済に深くかかわる重要な要素として注目を浴びています。
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◆3◆地球生命維持システム |
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□人類の生活形態は地球環境に大規模な変化を引き起こすまでになっています。
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□しかし、人類の環境保全意識を高めることで、この流れを変えることもまた可能なのです。
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◆4◆科学・技術の進歩 |
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□技術の進歩は社会の仕組みを変え、文明進化の新たな道を拓くものです。
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□しかし、いまの世界ではすべての国の人々がその恩恵に平等にあずかれるわけではありません。国連大学では、研究と研修を通じて新技術がそれを最も必要としている国や地域へ行き届くように努力しています。
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◆5◆人口ダイナミックスと福祉 |
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□人口構成の変化はすべての国が今後対応に苦慮する問題です。
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□また、人口の都市集中は、世界各地に管理不能な巨大都市の出現を招いています。
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□さらに一部の国や地域では増え続ける人口の食糧の供給が追いつかないという深刻な問題がいまだに続いています。
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