シャー・アズナブル語録


ガンダムU
哀戦士


Prologue


     
地球の周りには、巨大なスペースコロニーが浮かび、人類の半数が宇宙生活者となった宇宙世紀0079。
    サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。開戦当初の1ヶ月余りの戦いの後、戦争は膠着状態に陥り、・・・その8ヶ月後、・・・ジオン公国のシャー少佐の巡洋艦がサイド7の空域にあった。


「連邦の新型戦艦がサイド7に入ったとなると、連邦のモビルスーツの最終テストが行われていると見るのが正しいな。」
「まず、事実をつかむのが先だな。」
「ふっ、モビルスーツ・ザクを3機潜入させて、情報を手に入れさせる。」



     レーダーなどの電波兵器を無力にするミノフスキー粒子が実用化されたために、宇宙空間でも接近戦が行われるようになった。その接近戦用に開発された人型の兵器をモビルスーツという。地球連邦は、この開発に遅れ、ようやくジオン公国のザクに対抗しうるモビルスーツを完成させつつあった。
     サイド7に移民していた軍事技術者の子、アムロ・レイは、このガンダムのコクピットに座るようになった。総人口の半数が死んだこのとき、連邦・ジオン双方の軍の組織はなきに等しく、年端もゆかぬ少年・少女が戦場に駆出されていった。
     人の革新たる新しいニュータイプの出現を待つのは、戦いに疲れた人々の願望であった。しかし、時代の期待とは裏腹に、ホワイトベースのクルーがジオン公国の末子ガルマ・ザビの攻撃をはらいのけたのも、ただ生き延びたいがためであった。その戦いの中、アムロ・レイは、急速に戦士としての練度を高めていった。



Cast

シャー・アズナブル大佐



特別編・ランバ・ラル追撃

「ハモン、すまん。木馬をギャロップで撃破してくれ。ランバ・ラル、戦いの中に戦いを忘れた。」
「また、モビルスーツのガンダムの坊主か。見ているがよい。戦いに敗れるということは、こういうことだ!」




ジャブローへ

「見せろ。うーん、わからんなー。このあたりにはブーンの隊がいたな。シーランスを用意しろ。海上を確認の上、マットアングラー浮上。」
「いや、木馬ならこの目で確かめたい。キシリア殿に笑われようが、私にも意地というものがあるのでな。」
「すまん。」
「マットアングラー隊にまわされて、早々に木馬に出会うか。私は運がいい。」



「間違いない、木馬だ。」
「ベルファーストにいると言ってたな。木馬に潜り込ませて、進路をキャッチさせるんだ。」
「あー、ニュータイプと噂されるこいつが、アフリカ戦線に向かうか、南米ジャブローに向かうかで、戦局は変わってくる。それを見極めて仕留めたいのさ。」



「ブーンの首尾次第では南米行きだ。」


「うまくいったようだな。」
「アフリカ戦線ではないのだな。」
「チャンスだな。木馬を追っていく間に、キャリフォルニア・ベースとアフリカ戦線の戦力を、ジャブローに回す手筈ができる。」

「グラブロか。準備はしてある。」


「スパイの情報通りだな。」



ジャブロー

「ついにジャブローの最大の出入口をつきとめたというわけだな。消えた地点を中心に徹底的に調査しろ。キャリフォルニア・ベースに出撃命令を!」


「連邦軍もここまでこぎつけたか。これだけじゃ、所詮は一部分のものだろうがな。」
「それは連邦軍だって。」
「ガウジの班は、ここに仕掛けろ。私とアカハナの班は、木馬のドックに向かう。」


「えーい、木馬にとりつけんとはな。イワノフ、聞こえるか。先にアッガイで脱出しろ。我々は後から行く。」
「行くぞ。」


「アルテーシア。やあ。軍から身を引いてくれないか、アルテーシア。いいな。」


「えーい。アカハナが。」


「さらにできるようになったな、ガンダム。」
「ふっ、やるー。」
「えーい、冗談ではない。」
「うん、アマンサーが狂ったか。」
「私にプレッシャーをかけるパイロットとは、一体、何者なんだ。おっ、地下水脈か。」




ガンダムV<めぐりあい宇宙>