シャー・アズナブル語録


ガンダムT

Prologue

     人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになってすでに半世紀。地球の周りには、巨大なスペースコロニーが数百基浮かび、人々はその円筒の内壁を人口の大地とした。その人類の第2の故郷で、人は子を産み、育て、そして死んでいった。
     宇宙世紀0079。地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。この1ヶ月余りの戦いで、ジオンと連邦軍は、総人口の半数を死に至らしめ、人々は自らの行為に恐怖した。戦争は膠着状態に入り、8ヶ月余りが過ぎた。



Cast

シャー・アズナブル少佐



サイド7攻撃

「デニム曹長は。」
「連邦軍のモビルスーツは存在するのだな。」
「お前は、撮れるだけの写真を撮って、危険になったら引揚げろ。」
「デニムに新兵が押さえられんとはなあ。私が出るしかないかもしれん。船をサイド7に近づけろ。」


「スレンダーは。」
「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを。」


「貴様は私とデニムの命令は守ったのだ。気にすることはない。」
「スレンダー軍曹、連邦軍のモビルスーツが貴様の言う通りの性能とはやや信じ難いが。」
「中尉、レーザー通信回路を開き、ドズル中将を呼び出してくれ。」


「連邦軍のV作戦ををキャッチしたのであります、ドズル中将。」
「はっ、モビルスーツの開発、それに伴う新造戦艦を同時にキャッチしたのであります。」
「帰還途中でありましたので、ミサイル・弾薬がすべて底を尽き、・・・。」
「幸いであります。それにザクの補給も3機。」
「はっ、そのうちの2機は連邦軍のたった1機のモビルスーツのために。」
「やってみます。」
「中尉、突撃隊員を3名召集したまえ。」
「戦いとは、いつも二手三手先を考えて行うものだ。スレンダーは脱出した。ということは、逆もまた可能ではないかな。」



「中尉もなかなかやるな。」
「スレンダー。」
「よし、行け!」


「勇敢だな。軍人ともゲリラとも思えんが。(似ている)」
「ふっ。(しかしアルテーシアにしては・・・)」


「あれかっ。」
「しまった。」
「敵が出てくるぞ。」
「敵が出てくる。レーザーラインに乗せて、私とスレンダーのザクを第1種装備で射出しろ。」



サイド7脱出

「見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを。」
「どうだ。うん。ばかな、直撃のはずだ。」
「エーン。」
「スレンダー、下か。敵のモビルスーツの後ろへ。」
「おっ。」
「スレンダー。一撃で、一撃で撃破か。何ということだ。あのモビルスーツは戦艦並みのビーム砲を持っているのか。」
「させるか、おっ。」



「よくもこんなくたびれた船が現役でいられるものだ。ドレン中尉、映像回線を開け。」
「モビルスーツ同士の格闘戦をはじめて行ったんだぞ。」
「ハッチ開け。コンベアパイプ、ドッキング急がせ。」




大気圏突入

「新たに3機のザクが間に合ったのは幸いである。20分後には大気圏に突入する。このタイミングで戦闘を仕掛けたという事実は、古今例がないはずである。地球の引力に引かれ大気圏に突入すれば、ザクとて一瞬のうちに燃え尽きてしまうからだ。だからこそ、大気圏突入のために全神経を集中している今だからこそ、ザクで攻撃するチャンスだ。第1目標、木馬。第2目標、敵のモビルスーツ。諸君らに期待する。」


「敵もモビルスーツを発進させたようだ。ドレン、援護しろ。我々は二手に分かれて攻撃を開始する。」


「ふふふ、モビルスーツの性能の差が、戦力の決定的差でないことをおしえてやる。」
「遅い。」
「ふっ。」
「もっと接近してたたけ。」
「これが激しいものか。よく相手を見て下から攻めろ。」
「甘いな。」
「えーい、連邦のモビルスーツは化け物か。」
「クラウン、構わん。敵のモビルスーツとてもちはせんのだ。もういい。カプセルに戻れ。」


「クラウンは。」
「クラウン、ザクには大気圏を突破する性能はない。気の毒だが、しかしクラウン、無駄死にではないぞ。」


「モビルスーツの位置変わらんな。燃え尽きもしない。」



ガルマ隊応戦

「無線が回復したら、大陸のガルマ大佐を呼出してくれ。」
「戦いは非情さ。そのくらいの事は考えてある。」


「その呼び名は返上しなくちゃならんようだよ、ガルマ・ザビ大佐。」
「敵のV作戦って聞いたことがあるだろ。その正体を突き止めたんだがねー。そのおかげで、私はザクを6機も撃破されてしまった。」
「そちらに誘き込みはした。君の手柄にするんだな。後ほどそっとに行く。」

「言うなよ、ガルマ。いや、地球方面軍司令官、ガルマ・ザビ大佐とお呼びすべきかな。」
「あれが木馬だな。」
「わざわざ君が出てくることはなかったと言いたいのか。」
「木馬はな、大気圏を突破してきた船だということをお忘れなく。」
「お言葉に甘えよう。」
「しかし、ジオン十字勲章ものであることは保証するよ。」
「ふっ、はっはっはっはっは。」


「ガルマ、君が行くこともなかろうに。」


「モビルスーツが2機だと。白いやつなのか、ガルマ。」
「援護する必要があるな。せっかく低空に捕らえたのだ。取逃がすわけにはいかん。」


「白いやつが出ただと。出るぞ。小ムサイ発進させろ。大佐を援護したい。」


「うん、木馬め。」
「おー、ガルマ。」
「そうらしいな。」
「了解。」



ガルマ特攻

「ガルマか。」
「水くさいな、今さら。で、どうするのだ、木馬を。」
「俺も協力する。君の手助けができて、こんなうれしいことはない。」
「うん。しかし、そろそろ姉さんは気にするな。」
「パーティーなどと占領政策の一つか。ふっふっふ。」


「やつらが、あの木馬とモビルスーツの存在を知ったら、慌てるだろ―な。」
「ガルマ、あの紳士は誰だ。」
「頑固そうなオヤジだな。」
「ほー。ふっふっふ。」


「穴に逃げ込んだネズミをいぶり出すには、縦断爆撃に限るな。」
「連中も戦いのコツを飲み込んできているのさ。」
「まあ、待て。そう言うことなら、私が自分の部下と降りてみる。」
「当たり前だろ。私は君の部下だ。」
「いつになく興奮しているようだが、女性のために功をあせるのはよくない。落ち着くんだ。」
「うん。」


「わざわざのお見送りには恐縮するよ。今回はそのつもりだ。頼むよ、ガルマ。」
「勝利の栄光を君に!」


「どうも味方の兵まで騙すのは精に合わんな。さて、木馬からモビルスーツが出たはずだが。」
「モビルスーツめ。やるようになった。」
「やるな、モビルスーツ。我々を誘き出すつもりか。ということは木馬は後ろというわけか。」
「なるほど、いい作戦だ。」
「モビルスーツは逃げるぞ。その先に木馬がいるはずだ。追えるか。」
「ふっふっふ。ガルマ、聞こえていたら、君の生まれの不幸を呪うがいい。」
「そう、不幸だ。君は、いい友人であったが、君の父上がいけないのだよ。はっはっはっはっはっは。」




ギレン演説

「坊やだからさ。」
「マスター。」
「親衛隊の者だな。匂いだな、キシリアの手の者。



ガンダムU<哀戦士>